患者が途絶えない歯科医院を目指して

開業するまでに準備しておくこと

歯科医師になる為の下積み

歯科医師になる為には、歯科大学や大学の歯学部で6年勉強し、歯科医師国家試験に合格することが最初の関門になります。
そして試験に合格して直ぐに歯科医師になれるというわけではなく、それから指定された歯科クリニックや大学病院などで一年以上の臨床研修が課せられています。
臨床研修で得られるのは知識だけではなく経験による感覚だと思います。
例えば、抜歯で歯の根っこだけ抜けずに残ってしまった場合どうするか?
この場合重要なポイントは、患者さんの立場で対応を考えられるかどうかです。ただその根っこを取ることだけを考えて、歯茎を切開して取るのか、患者さんの負担にならない他の方法を考えるか、どちらが良いかと言われれば、後者ですよね。
そういうことを瞬時に考えられるような機転をきかせられるには、なるべく多くの臨床経験を積むことが重要です。

歯科医師の仕事とは

歯科医師の仕事はと言われれば、虫歯を治すことと答える方がほとんどだと思います。
それは確かにその通りなのですが、補足するとしたら、虫歯にならないようにするのも歯科医師の仕事です。
それは歯科衛生士の役割ではないか、と考える方も多いかもしれませんが、今の時代は予防歯科が主流になっているところがありますので、虫歯にならないようにすることは歯科医師がきちんと説明しなければならないことなのです。
昔の歯科治療は、痛くなったら歯医者に行き、虫歯が治ればもう終了という治療がほとんどでした。しかし本当はそれではあまり意味がありません。虫歯になった原因を探り、食生活や生活習慣から指導していかないと、また同じことの繰り返しになるからです。
歯科医院は虫歯を治すところだけではなく、歯に意識を向けるところ、という風に患者さんにきちんと説明してくれる歯科医院がこれから増えてくると良いと思います。


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